ミヤルスト・ルビコン

2022年の収穫前の冬は、長期平均を上回る降雨量が記録され、成長期の初めには土壌が十分に水分を含んでいた。前年よりも土壌温度が低く、芽吹きは最大9日遅れた。夏の降雨量が多く、成長期の平均気温も高かったため、樹冠は豊かに成長。芽吹きは遅れたが、開花と色づきは前年とほぼ同じタイミングだった。熟成期には乾燥した暖かい気候が続き、収穫は遅れたが、果実の成熟時間が十分に確保され、最適な熟度で収穫することができた。各品種の区画ごとに個別に発酵され、300Lの樽でマロラクティック発酵を実施。8ヶ月間樽熟成した後にブレンドされ、さらに10ヶ月間樽で熟成後に瓶詰め。若々しく深みのあるルビー色。スミレ、熟した黒プラム、ブラックベリー、カシスに加え、杉の木などが複雑に香る。まだ若く力強い味わいで、口当たりはパワフル。新鮮な黒系果実が詰まっており、丸みのあるタンニンとオーク、そして爽やかな酸味が特徴。バランスとエレガンスを兼ね備えたワイン。